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ベトナム北部の町ラオカイ。町の高校の真新しい図書室は、放課後になると本を借りたり、宿題をするためにやってくる生徒達でにぎわいます。その一人、ウエン・トゥ・トランさんは、勉強は大変だけど学校は面白いと言います。
この図書室は、ADBが2002年に承認し、その後ベトナム各地で実施された「後期中等教育開発プロジェクト」(総額5500万ドル、2011年6月終了予定)の一環として新設されました。プロジェクト・リーダーを務めたのは、ADB東南アジア局の伊澤映子・上席教育専門官です。「ベトナム政府は2010年までの目標として後期中等教育の拡充を掲げており、特に就学率の向上と、地域経済における競争性の強化に力を入れています。教育の質的向上が最大優先事項です」ということです。
ベトナムでは、高校に進学できる子供(15~17歳)は3人に1人にすぎず、少数民族ではその割合はさらに低いのが現状です。教育格差は都市部と農村部、富裕層と貧困層、そして男女間にも存在しています。ADBのプロジェクトは、高等教育面で遅れている県への支援が目的で、教室や図書館などすでに1,500室近くが新設されました。また、政府の教育政策をサポートするため、新カリキュラムに沿った教科書やワークブック、教員用の指導要項の配布を支援するほか、生徒主導型の新しい教育メソッドを導入した研修も実施。校長や教師など、当初目標の3倍を超える学校関係者約9000人が参加しました。
「広い教室があればクラスごとの授業も問題なくできますし、学校側にとっても教材や機材が手に入ったことで、わかりやすく教えられるようになりました」と語るのはシマカイ第一高校の校長先生。同校で数学を教えている トリン・ハック・ビン先生も「新しいメソッドでは、子供たちが積極的に授業に参加できますね」とみています。プロジェクトが完了する頃には全国で一万人を超える高校卒業生が誕生し、地域経済の発展に貢献していくでしょう。
同プロジェクト詳細はこちら(英文)。
ADBのベトナム駐在員事務所はこちら(英文)。 |