SPOTLIGHT
ADBがアジア経済見通し発表―途上国経済は厳しい見通しながら、危機に対処できる
ADBは、「2009年アジア経済見通し」(Asian Development Outlook (ADO) 2009)を発表した。それによると、2009年のアジア途上国の経済成長率は、1997~98年のアジア金融危機以来、最低の水準に減速する見通しです(報告書(英文)本体はこちら)。ADOはADBが毎年春に発表している代表的報告書であり、今回の見通しでアジア途上国全体の2009年の成長率は、2007年の9.5%、2008年の6.3%より下落し3.4%としている。ただ、世界経済が徐々に回復すれば、2010年には6%に改善するとみられます(記事全文)。
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ADB、貿易金融促進プログラムを10億ドルに大幅強化
ADBは、2013年末までに最大150億ドルの貿易支援を行うため、同行の貿易金融促進プログラム(TFFP)の与信枠を10億米ドルに引き上げると発表しました。世界的金融不安の長期化に伴い、輸出入への依存度が高い企業の資金調達が著しく減少しており、世界経済のさらなる悪化を招いています。各銀行は自己資本の拡充とリスク回避の傾向を強めていることから、貿易資金の不足によって、特に開発途上国は打撃を受けています(記事全文)。
世界の金融市場、50兆ドル損失
世界金融危機の影響で、2008年に世界の市場が消失した金融資産の額が、約50兆ドルにのぼることが、ADBの最新の報告書で明らかになりました。特にアジアの新興国では、GDP1年分に相当する9兆6000億ドルが損失した計算になっており、世界の新興市場のうち最も大きい影響を受けました(報告書(英文)本体はこちら。英文記事全文)。
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最近行われたイベント
1月19日
ASF セミナーでADB職員が講演
1月19日、ADBIにおいて、日本証券業協会主催のASFセミナーが開催され、地域経済統合室の宮地正人シニア・アドバイザーが、アジア債券市場イニシアティブ(ABMI)の現状についてのプレゼンを行い、アジアの開発途上国から参加している16名の証券業協会や証券業務当局者とABMIについて活発な議論を行いました。 |
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2月5-6日
ASF セミナーでADB職員が講演
2月5、6日、京都において、「関西から変わる、関西から変える―グローバル危機を乗り越えるために」をメインテーマとして、関西財界セミナーが開催されました。同セミナーには、関西の地方公共団体、企業経営者、大学等研究機関や報道関係者約570名が参加しました。ADBの民間部門業務局の山縣丞ディレクターが、第二分科会においてアジアにおけるインフラビジネスについての意見発表を行いました。
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2月19日
黒田総裁が日本記者クラブで講演
ADBの黒田東彦(はるひこ)総裁は、日本記者クラブにおいて、「世界金融・経済危機へのアジアの対応とアジア開発銀行の役割」と題する講演を行いました。当時は報道関係者の皆様を中心に多くの聴衆が来場、講演終了後は質疑応答も行われました。総裁はまた、講演に先立ち、国内メディアへの取材にも応じました(講演内容はこちら)。
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3月19日
南アジア局幹部が来日
ADBのマニラ本部より、南アジア局(SARD)の千賀邦夫局長らが来日、財務省、JICA、国際協力銀行の関係者らと協議を行いました。話合いでは、協調融資をはじめとする協力関係強化のあり方や、アジアにおける金融危機への対応などが話し合われました。 |
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4月2日
ADO(アジア経済見通し)2009セミナーを開催
アジア経済見通し(ADO)2009年版の発表にあわせて、経済調査局(ERD)よりチー・エコノミスト代行の李鐘和と、広報局(DER)のアン・クォン・シニアディレクターが来日、世界同時不況に伴うアジア・太平洋の経済見通しと、各国に求められる政策などについて、東京と大阪にて講演を行いました。李代行はまた、都内滞在中、内外マスコミの取材にも精力的に応じました。
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今後のイベント
5月26~29日
ビジネス・オポチュニティ・セミナー(東京・大阪)
本年のビジネス・オポチュニティ・セミナー(BOS)が、5月26、27日に東京のADBIで、29日に大阪の関西経済連合会にて開催されます。BOSは企業・個人の皆様にADBのプロジェクト案件についてご関心を持っていただくためのものです。メーカーやそのサプライヤー、コントラクターの皆様にとってはADBの調達手続きについて、またコンサルタントの皆様にとってはADBとの契約手続きについて理解を深めていただく機会となります。詳細はJROのウェブサイトに後日掲載予定です |
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インドネシア、パンデ村。イスマイルさんはこの村で生まれ育ち、インドネシア伝統音楽の楽士として暮らしていました。2004年12月26日朝、内陸部で行われる演奏会に出席するため、イスマイルさんが外出している間に、村を津波が襲います。急いで戻ったイスマイルさんと長男が見たのは、見慣れた町並みではなく、コンクリートのがれきの山と化した村の姿でした。生き残った村人の数は1139人、全体のわずか3割だったといいます。イスマイルさんも、留守宅にいた妻と5人の娘全員を失い、家財もすべて波にさらわれてしまいました。
ショックを受けたイスマイルさんの悲しみは深く、立ち上がる気力を失ってしまいました。かつて人生に喜びをもたらしてくれた音楽も、愛する家族の死を思い起こさせるものでしかなくなってしまいました。「津波からしばらくは、笛を手にとってみても失ったものばかり思い出され、涙にくれるばかりで、本当につらい日々が続きました」ということです。
ADBでは、こうした被災地の人々とともに、津波被害からの復興を支援してきました。その代表例が住宅建設計画(7250万ドル規模)で、パンデ村などの被災地全体で7500万戸が新たに建設されました。また、安定的な収入源を失った住民のため、村の隣にエビの養殖施設を新設することも支援しています。「アチェはもともとインドネシアの中でも3番めに貧しい地域で、数々の困難を抱えていたところに津波の不幸に見舞われたのです」とADBのグリーンウッド副総裁は述べています。「ADBとしてはアチェの復興に全力でとりくんできましたし、その姿勢はこれからもずっと変わりません」
こうした努力により、アチェの人々は徐々に悲しみを乗り越え、生きる希望を取り戻すようになりました。イスマイルさんも、音楽を通じて村の伝統保存に一役買っています。「私の人生はまだ終わったわけではありませんでした。村の文化を受け継いでもらうため、残りの人生は若い世代に伝統音楽を教えることに使いたい。そうすることで自分も癒されることがわかりました」と語っています。 |
同プロジェクト詳細はこちら(英文)。
ADBのインドネシア駐在員事務所はこちら(英文)。
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| 年次報告書2007年版 |
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2008年版年次報告書
最新の年次報告書(英文)がウェブにアップされました。ADBの組織図や、各加盟国の出資金・議決権といった基礎事項から、2007年の各種プロジェクトについても地域別にまとめられています。
ダウンロードはこちら。 |
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垂水 公正 元総裁が他界
ADBの第5代総裁をつとめた垂水公正氏が去る2月21日、亡くなりました(享年78歳)。垂水氏は、総裁在任中(1989年(平成元年)11月24日~1993年(平成5年)11月23日)、変化するアジア太平洋地域のニーズにみあったADBを目指し、開発支援プログラムへの業務方針移行を主導するなどの功績を残しました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます(詳細はこちら)。 |
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