ADB、パキスタンの電力不足解消のため 9億ドルを支援

The ADB-funded Jamshoro plant will use state of the art emission control equipment resulting in cleaner emissions than existing generators.

【マニラ、2013年12月9日】アジア開発銀行(ADB)は、過大な財政負担をかけずにエネルギーの供給安定化をめざすパキスタン1を支援するため、ジャムショロ発電プロジェクト2に対する融資9億ドル3を決定した。

プロジェクトでは、南部シンド州の州都カラチから東約150㎞に位置するジャムショロ発電所に、先端技術の導入により既存の発電機に比べCO2排出量の少ない超臨界圧型石炭火力発電機1基を同国で初めて設置する。パキスタン政府とイスラム開発銀行(IDB)もそれぞれ4億5000万ドルと1億5000万ドルを負担し、2018年年末の完成を目指す。ADB側担当は、中央・西アジア局(CWRD)。

パキスタンでは電力不足が要因で投資が急激に落ちこみ、産業や中小ビジネスは痛手を受けている。一方、国内エネルギー源の3分の1以上を占める石油は輸入価格が高騰し、国の財政に対する重しとなっている。このため政府は、電力不足解消を優先課題の一つと位置づけ、大型水力や再生エネルギーによる発電のほか、エネルギー効率向上や国内ガス採掘の促進など、あらゆる措置を講じている。

本プロジェクトにより発電機が完成・稼動すれば、同発電所の総出力は現在より60万キロワット増え、電力不足改善に役立つことが期待されるほか、灰の再利用に伴ってCO2排出量の削減効果(年間11万5000トン相当)も見込まれる。さらに、既存の石油発電所に比べ、重油の輸入経費約5億3500万ドル相当が節減されると試算される。

【抄訳・本リリースの英原文はこちら


1 ADBの対パキスタン支援詳細は、http://www.adb.org/countries/pakistan/main参照。
2 プロジェクト詳細は、http://www.adb.org/projects/47094-001/main参照。
3 内訳は、通常資本財源(OCR)からの8億7000万ドルと、アジア開発基金(ADF)からの3000万ドル。


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