カリマンタン西部に再生可能エネルギー ADB初のBIMP-EAGA*融資案件

An ADB-funded power exchange project will bring cleaner, greener hydroelectricity from Malaysia to West Kalimantan, Indonesia and add 8,000 households to its power grid.

【マニラ、2013年8月28日】アジア開発銀行(ADB)は、インドネシア1政府に対し、マレーシア・サラワク州に隣接するインドネシア・西カリマンタン州の送電線整備のため、4,950万ドルの融資を決定した。

プロジェクト(West Kalimantan Power Grid Strengthening Project)では、総長145㎞の送電線(うち83㎞は国境をまたぐ高圧線)と支線、サブステーション(変電設備)を整備し、2015年1月からの稼動を目指す。完成すれば、マレーシア・サラワク州の水力発電所で発電される電力を、西カリマンタン州の約8,000世帯へ送電することが可能となる。

同地域では現在、インドネシア国有電力会社(Perusahaan Listrik Negara)が石油火力発電所からの電力を供給しているが、熱源が再生可能エネルギーに切り替わることで供給が安定化し、コストが下がるほか2、二酸化炭素排出量の削減効果が見込まれる3

ADBの担当官は、「西カリマンタンにとっては再生可能エネルギーが手に入り、変電能力が向上する。サラワク州にとっては水力発電の初の輸出事例となる。地域全体にとっては、インドネシア・マレーシア・ブルネイを繋ぐ電力システム実現に向けて、一歩前進となる。まさに、(3者が利益を得る)ウィン・ウィン・ウィンの状況だ」と述べている。

同プロジェクトには、仏開発庁(AFD)も同額を融資予定であるほか、ADBのクリーンエネルギーファンド4からも200万ドルのグラントが供与される予定。ADBは、本送電網のマレーシア側部分をファイナンスする第2号融資も準備している。

【抄訳・本リリースの英原文はこちら


* ブルネイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン東アジア成長地域(The Brunei Darussalam-Indonesia-Malaysia-Philippines East ASEAN Growth Area)は、ASEANに加盟する上記4カ国が、協力強化を通じて互恵的な経済発展の促進を目指して1994年に発足したイニシアチブ。
1 ADBの対インドネシア業務詳細は、http://www.adb.org/countries/indonesia/main参照。
2 キロワット時 あたり0.25ドルから0.18ドル、年額では石油発電コスト約1億ドルが削減される計算。
3 年換算で40万トンと試算される。
4 日本を含む複数ドナーからなる基金として2007年に設立された。詳細は、http://www.adb.org/site/funds/funds/clean-energy-financing-partnership-facility参照。


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