トルクメニスタンのTAPIパイプライン計画、 20年越しの交渉が大きく前進

【トルクメンバシュ、2012年5月23日】トルクメニスタン1の天然ガスを南アジアに供給する「TAPI(トルクメニスタン・アフガニスタン・パキスタン・インド)パイプライン計画」は、トルクメニスタンが、インドのGAIL社2およびパキスタンのインターステート・ガスシステムズ3との間で売買契約の合意に達したことを受け、本23日、同国西部のトルクメンバシュにおいて関係者による署名が行われた。トルクメニスタンは同日、アフガニスタン4とも長期協力のMoU(覚書)に署名しており、売買契約についても近く合意の見通し。

TAPI計画は、中央アジア屈指の規模を誇るトルクメニスタンのガス田をインドと結ぶ、全長約1,800kmのパイプライン計画5。1日当たり最大9000万m3とされる供給の大半は、エネルギー需要が急増するインドとパキスタン向けだが、慢性的な電力不足を抱えるアフガニスタンにも一部輸出される。

計画は、構想から既に20年以上が経過しているが、今回の合意により、実現に向け大きく前進する。今後は、パイプラインの建設や融資、運用に携わる事業パートナーの選定を行う。

アジア開発銀行(ADB)では、TAPI計画の事務局を2002年に設置、交渉における調整役を約10年間にわたり務めてきた6。ADBの中央・西アジア局(CWRD)局長は、「(計画は)トルクメニスタンにとって、世界第4位の埋蔵量とされる天然ガスについて、輸出相手国7の多様化が進むだけでなく、南アジアにとってはエネルギーの供給確保につながる。まさにウィンウィン・シナリオだ」としている。

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1 ADBの対トルクメニスタン支援詳細は、http://www.adb.org/turkmenistan参照。
2 GAIL社については、http://www.gailonline.com/final_site/index.html参照。
3 Inter State Gas Systems (Private) Ltd社については、http://www.isgs.pk/参照。
4 ADBの対アフガニスタン支援詳細は、http://www.adb.org/countries/afghanistan/main参照。
5 事業規模は、2008年時点で少なくとも76億ドルと試算されている。
6 ADBのこれまでの支援詳細は、http://www.adb.org/projects/44514-001/main参照。
7 現在の主な輸出先は、ロシア、イラン、中国。


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