フィリピン、マニラ(2021年3月24日)-アジア開発銀行(ADB)は、第54回年次総会を2021年5月3日~5日にかけてバーチャル形式で開催する。本総会では、新型コロナウイルスのパンデミックからの回復力のあるグリーン・リカバリーに向けた協力強化に焦点を当てる。

ADBのムハンマド・イーサン・カーン(Muhammad Ehsan Khan)官房長は、「パンデミックは世界中の、そしてアジア・太平洋地域の人々の生活に深刻な影響を与えた。新型コロナウイルスに立ち向かう人々の取り組みを支援するため、我々は開発途上加盟国と緊密に連携してきた。同地域の復興を形作る複雑な課題に焦点が移るなか、年次総会は、ワクチンへのアクセスを含むコロナ対応努力と、環境に優しく強靭でインクルーシブな復興に向けた支援とのバランスの取れたアプローチを進めるための絶好の機会である」とした上で、「連携・協力の精神のもと、協働することによって、前途に待ち受ける困難を乗り超えることができる」と述べた。

年次総会では、政府、産業界、学術界などのリーダーが参加するセミナーが開催され、「アジア経済のリセット」、「強靭な未来のための地域協力」、「国連気候変動会議(COP26)への道のり」、「ベンチャーキャピタルと復興」、「よりインクルーシブな未来のための女性に焦点を当てた復興」、「アジア太平洋税務ハブの設立」など、幅広いトピックが議論される。また、市民社会組織とのセッションも予定される。

総会に併せて、東南アジア諸国連合(アセアン)および中国、日本、韓国の財務大臣と中央銀行総裁が、バーチャル形式で会合を開く予定である。

年次総会の参加登録は、4月5日に開始される。プログラムの詳細と最新情報は、こちらを参照されたい。ADB年次総会には、ADBの各国総務(大部分は、ADB加盟国の財務大臣、中央銀行総裁、その他の政府高官)に加えて、国際開発コミュニティや民間セクター、市民社会、学界、メディア、その他の関係者の参加が見込まれる。

ADB年次総会の定期的な更新情報は、インスタグラムフェイスブックリンクトインおよびツイッター(ハッシュタグは#ADBAnnualMeeting)にてフォローできる。

ADBは、極度の貧困の撲滅に努めるとともに、豊かでインクルーシブ、気候変動や災害等のショックに強靭で持続可能なアジア・太平洋地域の実現に向け取り組んでいる。ADBは1966年に創立され、49の域内加盟国・地域を含め68の加盟国・地域によって構成されている。

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