フィリピン・マニラ(2020年3月20日)-アジア開発銀行(ADB)第53回年次総会は、新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックによる影響により、その開催方法が変更される。
本日、ADB理事会は、2020年5月2日から5日にかけて韓国の仁川で開催が予定されていた年次総会を2段階で行う変更案に合意した。
第1段階として、2020年5月22日にマニラにおいて、主に各国の代理出席者の参加により、規模を縮小した形で総務会が開催される。ここでは、ADBの規定にしたがい、ADBの財務諸表や純益処分について審議される。総会はそこで一旦繰り延べとなり、第2段階として、2020年9月18日から21日の日程で、韓国の仁川において通常規模の総会として再開される。
ADBの ユージン・ズコフ(Eugenue Zhukov)官房長は、「総会参加者の安全性を最重要視している。新型コロナウイルス感染拡大の状況に鑑み、ホスト国の韓国政府との綿密な話し合いの結果、年次総会の開催に向けたアプローチを見直すことで合意した」とした上で、「ADBと韓国は、 今年後半、実り多い年次総会が開催できるよう、全面的にコミットしており、緊密に協力し合い準備を進める」と述べた。
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ADBは、極度の貧困の撲滅に努めるとともに、豊かでインクルーシブ、災害等のショックに強靭で持続可能なアジア・太平洋地域の実現に向け取り組んでいる。ADBは1966年に創立され、49の域内加盟国・地域を含め68の加盟国・地域によって構成されている。