タイ・バンコク(2022年4月27日) — アジア開発銀行(ADB)とエナジー・アブソリュート・パブリック・カンパニー・リミテッドは、同種の輸送システムとしては東南アジア初となる、バンコクの大量高速輸送のための電動(E)フェリーに資金を提供する、1億6,000万タイバーツ(470万ドル相当)の融資契約に調印した。

ADBはこの6億バーツのプロジェクトに対する融資の組成を主導した。このプロジェクトには、長期的な温室効果ガスの削減が大きく期待できる低炭素技術の実証、展開、移転に資金を提供するクリーン・テクノロジー・ファンドからの360万ドルの譲許的融資と、日本の国際協力機構(JICA)、タイ輸出入銀行からの投資が含まれている。

アショク・ラヴァサADB民間部門・協調融資担当副総裁は、「このプロジェクトは、気候変動ファイナンスにおけるADBのリーダーシップを示し、開発途上加盟国の持続可能な開発目標達成を後押しするためのグリーン・テクノロジーを支援する優れた事例である」とした上で、「自動車以外の分野における電動モビリティに係るソリューションが、アジア・太平洋地域全域で採用される可能性を示している」と述べた。

この融資は、Eスマート・バンコク大量高速輸送電動フェリー・プロジェクト(E Smart Bangkok Mass Rapid Transit Electric Ferries Project)の下、資金提供される。エナジー・アブソリュートの100%子会社であるEスマート・トランスポート・カンパニー・リミテッドが、バンコクのチャオプラヤ川で27隻のEフェリーを運航する。それぞれのEフェリーは、最大旅客定員250名の快適な輸送を可能とし、このプロジェクトを通じて、年間約18,900トン分の二酸化炭素に相当する温室効果ガスが削減される。

エナジー・アブソリュートのAmorn Sapthaweekul執行役員副社長は、「エナジー・アブソリュートは、クリーンエネルギーと持続可能な交通運輸事業を支援する、信頼できるファイナンス・パートナーであるADBと引き続き協力できることを誇りに思う」とした上で、「このプロジェクトは、タイとこの地域の電動モビリティ分野におけるエナジー・アブソリュートの主導的な役割と、温室効果ガスの排出削減を可能とする、域内で開発された技術の活用の可能性を示すものである」と述べた。

2006年に設立されたエナジー・アブソリュートは、タイの大手再生可能エネルギー事業会社の一つであり、同国における持続可能な輸送システムを手がけるパイオニアである。ADBは、同社初となる2019年のグリーン・ボンド発行や、2020年の認定グリーン・ローンの提供を支援した。

ADBは、極度の貧困の撲滅に努めるとともに、豊かでインクルーシブ、気候変動や災害等のショックに強靭で持続可能なアジア・太平洋地域の実現に向け取り組んでいる。ADBは1966年に創立され、49の域内加盟国・地域を含め68の加盟国・地域によって構成されている。

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