フィジーにおけるADBのプロジェクト、 緑の気候基金による最初の資金支援対象の一つに

ニュースリリース | 2015年11月6日

緑の気候基金(GCF)は本日、アジア開発銀行(ADB)が計画しているフィジー都市水供給・廃水管理プロジェクトに対して、3,100万ドルの気候変動適応グラント(無償資金協力)を承認した。このプロジェクトは、フィジーの全人口86万人の3分の1に恩恵をもたらす見込みである。

総予算2億2,200万ドルの同プロジェクトは、GCFによる同グラント、ADBによる6,770万ドルの融資などを財源とする予定である。GCFによる同グラントは、11月2-5日にザンビアのリビングストンで開催された会議の場で、GCF理事会が初めて承認した一連のプロジェクトのひとつである。ADBは今年3月、GCFの資金提供を受ける認定を受けているが、国際開発金融機関としては認定第1号となった。このプロジェクトには、欧州投資銀行も協調融資の実施を検討している。

ADBの理事会による承認を必要としているが、同プロジェクトは、フィジーの首都スバを中心とする都市圏で、清潔な水の供給を20%、廃水処理能力を200%増大させるべく、新たなインフラを築く予定である。

フィジーのバイニマラマ首相は「GCFがフィジーに3,100万ドルのグラントを承認したことを大変うれしく思う。太平洋島嶼国のなかでGCFの助成金を受ける最初の国となったことは、フィジーが、気候変動への強靭性を強化し、このグローバルな現象に対処すべく開発パートナーたちと協働してくことへの強い決意を示している」と述べた。

GCFによるグラントは、気候変動に伴って予想される影響に対して給水システムをいっそう強靭なものにするために必要な資金の3分の1を手当する。新たな給水システムの取水口は、海水面の上昇により塩水が入ってくるのを防ぎ、今後見込まれる川の流れの変化に対応するため、レワ川のさらに上流に移動させる予定である。この給水システムは、洪水への強靭性強化のため水道管を強化するなど多くの対策を講じ、気候変動への強靭性が強化される予定である。スバ圏に別の水源を提供することにより、給水網全体がいっそう強固なものにもなる。

都市部のインフラとサービスの開発は、フィジーの市や町の急速な成長に比べて遅れている。干ばつ、洪水、海面の上昇により、健康や社会的・経済的発展に必要となるこれらのサービスのコストはいっそう上昇している。フィジーのほか、キリバスやツバルなどの海抜の低い太平洋の国々は、世界全体でみても気候変動に対して脆弱な国に数えられる。

アジア太平洋地域は毎年、台風や洪水、その他の自然災害に数多く見舞われており、2005年から2014年までに気候変動に起因する災害により、約22万5,000人が死亡し、推定3,500億ドルの損害が引き起こされている。ADBは、気候変動に立ち向かうアジアの開発途上国を支援すべく、気候関連資金を倍増させて、2020年までに60億ドルとすることを最近発表した。

GCFの発表は、今月末に予定されている気候変動枠組条約第21回締約国会議(パリCOP21)の開催に先駆けて行われた。COP21では、気候変動に立ち向かい、発展途上国がその影響に対処するために資金を利用できるようにすべく、世界中から参加する締約国がグローバルな条約に合意することが期待されている。

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