【横浜、2017年5月3日】アジア開発銀行(ADB)の第50 回年次総会が5月4〜7日に開催され、財務・開発大臣、中央銀行総裁、その他の政府高官、民間セクターの幹部、メディア関係者や学識経験者、そしてアジア太平洋地域の市民社会、開発機関、若者世代の代表が本日から横浜市のパシフィコ横浜に集結する。会期中は、北米および欧州からの参加者も含め、5,000人以上の参加が見込まれている。

今年の総会は、「ともにひらく、アジアの未来」というテーマの下、地域の持続可能でインクルーシブな開発の実現において重大な役割を果たすインフラについて、拡大するニーズにどう対応していくかに焦点を当てる。また、都市部の課題にどう対応し、クリーンで気候変動に強い開発をいかにして実現するかについても議論が行われる。

5月5日に開催される最重要行事である総務セミナーは、貿易、投資、金融といった分野での改革、およびアジア太平洋地域における過去50年の開発経験から学んだ教訓について議論する。また、創立50周年を記念して、ADBの役割と今後の方向性について議論し、共有するため、新著刊行イベントを5月4日に開催する。

その他の主なセッションは、拡大する格差問題や、マクロ経済の安定性、持続可能な開発目標の進捗状況、金融サービスの裾野拡大など、開発の中核をなす様々な課題を取り上げる。さらに、官民連携や協調融資に関するセミナーを開催し、アジア太平洋地域での開発プログラムの支援において民間セクターが担う役割にも着目する。

主催国である日本政府も、アジア地域の金融危機20年後の教訓についてのセッションや、貧困削減とインクルーシブな経済成長の推進に重点を置いた若者世代を対象とする行事など、数々のイベントを開催する。

開催期間中、主なセッションとADB総裁の記者会見はライブ配信される。また、フェイスブック、ツイッター、インスタグラムを含むSNSを通じて総会のイベントをフォローできる(ハッシュタグ#ADBYokohamaおよび#ADB50)。参加者は、無料のアプリをiOSおよびアンドロイドよりダウンロードし、総会の最新情報を得ることができる。アプリへのログイン時には、会議のイベントコードMyADB2017および参加登録メールにて送信されるパスワードが必要。メディア取材に関しては、英語および日本語のガイドラインを参照。

マニラに本拠を置くアジア開発銀行(ADB、加盟国・地域数67、うち域内48)は、インクルーシブな経済成長、環境に調和した持続可能な成長、および地域統合の促進を通じて、アジア太平洋地域の貧困削減に取り組んでいる。ADBは、1966年に創設され、地域の開発パートナーとして50周年を迎えた。2016年のADBの年間支援額は、協調融資額140億ドルを含め、317億ドルであった。

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