浅川雅嗣新総裁が着任

News Release | 2020年1月17日

フィリピン、マニラ(2020年1月17日)-浅川雅嗣アジア開発銀行(ADB)第10代総裁が、本日着任した。

浅川氏は、「ADB総裁の任に就き、68の加盟国・地域と緊密に協力しながら、その使命に取り組んでいくことをたいへん光栄に思う」としたうえで、「ADBは、半世紀以上にわたってアジア・太平洋地域の信頼できるパートナーであり続け、人々の生活の改善につながる力強い成長を支えてきた。ADBが、引き続きクライアントやパートナーから優先的に選ばれる存在であり続けられるように努めていきたい」と述べた。

浅川氏は、2020年1月16日に退任した中尾武彦氏の後任となる。

浅川氏は、40年近くにわたり財務省において財務官などの要職を歴任し、開発政策や外国為替市場、国際租税政策などの分野において幅広い経験を積んできた。

浅川氏は、2019年のG20大阪サミットおよび福岡で開催されたG20財務大臣・中央銀行総裁会議では財務大臣代理を務めた。また、世界金融危機の直後に行われたG20初の首脳会合には、麻生総理大臣(当時)の秘書官として参加した。経済協力開発機構(OECD)との関わりも深く、2011年から2016年まで租税委員会の議長を務めた。さらに浅川氏は、1989年から1992年にかけて、垂水公正前ADB総裁の首席補佐官を務め、ADBの戦略的計画立案を担当する新たな部署の創設を主導するなど、国際業務において豊富な経験を有している。

浅川氏は、「これからのマニラでの生活を楽しみにしていると同時に、域内外のADB加盟国・地域の声にじっくりと耳を傾け、その使命に邁進したい」としたうえで、「ADB職員の専門的知見とともに、組織としての効果や効率性が更に向上されることにより、この地域が直面する課題にADBは立ち向かうことができると確信してる。より豊かでインクルーシブ、強靭で持続可能なアジア・太平洋地域を実現するために最善を尽くすことを誓う」と述べた。

浅川氏は客員教授として、2006年から2009年まで埼玉大学で、また、2012年から2015年まで東京大学で教鞭をとった。

1981年に東京大学経済学部卒業。1985年に米プリンストン大学にて行政学修士。

ADBは、極度の貧困の撲滅に努めるとともに、豊かでインクルーシブ、災害等のショックに強靭で持続可能なアジア・太平洋地域の実現に向け取り組んでいる。ADBは1966年に創立され、49の域内加盟国・地域を含め68の加盟国・地域によって構成されている。