浅川雅嗣ADB総裁は、新型コロナウイルス対応の緊急支援パッケージを3倍増の200億ドルに拡大すると発表

Video | 2020年4月13日

ADBは、新型コロナウイルスのパンデミックへの支援について、これまでの3倍の200億ドルに拡大するとともに、支援のより迅速かつ柔軟な提供を目的とする業務の合理化措置を承認した。

浅川雅嗣ADB総裁は、「このパンデミックは、アジア・太平洋地域の経済的、社会的、そして開発や貧困削減に係る成果を大きく後退させ、経済を不況に落とし入れる恐れがある」と述べた。

このパッケージは、3月18日に発表された65億ドルのADBの初期対応を拡大するもので、ADBの開発途上加盟国が新型コロナウイルス感染症の拡大によるマクロ経済と健康への深刻な影響に対応するために、135億ドルの追加資金を提供するものである。またこの200億ドルのパッケージには、約25億ドルの譲許的資金および無償資金が含まれる。

Transcript

新型コロナウイルスの感染は劇的に拡大し、私たちの生活、社会や経済へ及ぼす影響から、アジア・太平洋地域のどの国や地域も免れることはできません。

人的損失は憂慮すべき速さで増加しており、多くの国において医療システムは崩壊の危機に直面しています。

感染拡大を封じ込めるための渡航制限、検疫、都市封鎖などの措置は、社会や経済の広い範囲に影響を及ぼしています。多くの家庭が、貧困状態に押し戻されてしまうのではないかという不安に直面しています。ADBは、金額にして2兆ドルから4.1兆ドルの世界的な経済損失を見積もっています。

新型コロナウイルス感染拡大を抑えようという開発途上加盟国の喫緊のニーズに応えるため、ADBは3月18日に65億ドルの支援パッケージを発表しました。しかし、この危機の規模と広がりの大きさから、ADBの支援の拡大が必要不可欠となっています。

その為、本日、これまでの3倍増となる200億ドルへ規模を拡大する、より包括的な支援パッケージを提供することとしました。ADBはまた、この新たな支援パッケージを、より迅速に、よりニーズに合わせた効果的なやり方で提供できるように、業務手続のさらなる合理化を進めると共に、支援の範囲を拡大し、融資の条件をより柔軟に設定することを決めました。

同時に、ADBはこの支援パッケージにより、民間セクターへの支援をさらに強化します。短期の運転資金を企業に迅速に提供し、貿易とサプライチェーンを再稼働させ、職場への復帰を支援します。

この200億ドルのパッケージは、力強い回復へと道を切り開こうとしているアジア・太平洋地域の開発途上加盟国政府や民間セクターに力を与えるとともに、マクロ経済への深刻な影響に対処し、貧困層や病人、社会的弱者の緊急のニーズに応えるものであると信じます。

この支援拡大を可能にしたADBスタッフの献身的な努力とADB理事会の継続的 な 支持に対して、深く感謝申し上げます。

ADBはその支援にあたり、引き続き国際通貨基金や世界銀行グループ、世界保健機関、ユニセフ等の国際機関や国際社会と緊密に協力していきます。

ADBは、長きにわたりアジア・太平洋地域の開発途上加盟国の信頼できるパートナーであり、各国が新型コロナウイルスに打ち勝ち、成長と繁栄の軌道に戻るためにまさに不可欠な支援を行っていきます。

困難な時が待ち受けていますが、人類史上、どんなパンデミックとの闘いであっても、必ず終息をむかえたということを覚えておく必要があります。

どうか安全に、強さを失わず、そして連帯感を持って、この未曾有の困難をともに乗り越えましょう。

皆様のご協力に感謝いたします。